
朝ドラカムカムエヴリバディ第36話では、物語が大きく動き、登場人物たちの感情が交錯する見どころが満載です。勇のプロポーズに揺れる安子の心や、算太が語る橘再興への希望といったテーマが描かれる一方で、安子がきぬに相談し、恋心の本音を見つめ直す場面も見逃せません。また、ロバートとの会話を通じて明らかになる安子の夢や、勇が目撃した安子とロバートの親密な場面など、恋愛模様が複雑に絡み合います。
さらに、千吉が語るるいと安子の未来や、安子が抱く夢とるいへの深い愛情が物語に温かさを加えています。一方で、勇の心情が揺れ動き、酒場での出来事が彼の葛藤を浮き彫りにします。算太の告白や雪衣との絆の行方、ロバートが語る「おはぎ」に込められた想いなど、心に響くエピソードが盛りだくさんの回です。この第36話の魅力を一緒に振り返ってみましょう。
- 勇のプロポーズに揺れる安子の心情と恋愛模様が理解できる
- 算太が語る橘再興の進展と家族の希望が理解できる
- 安子が抱く夢やるいへの愛情の深さが理解できる
- ロバート、勇、安子の関係性と葛藤の展開が理解できる
朝ドラカムカムエヴリバディ第36話の見どころ

勇のプロポーズに揺れる安子の心
第36話では、勇からのプロポーズに返事を保留したまま数日が経過し、安子の心が大きく揺れ動く様子が描かれました。幼馴染であり頼れる存在のきぬに相談した安子は、「勇のことが好きならば、何が問題なのか?」と問いかけられ、自分自身の本心を改めて見つめ直すことになります。この場面で、きぬが安子の状況を的確に見抜き、彼女がロバートに惹かれていることを暗に指摘するシーンが印象的です。
ロバートとの偶然の出会いをきっかけに、安子は「おはぎと英語」を通じて自分の夢を語り合います。彼女の夢は、橘のおはぎを世界中の人々に届け、日本の文化を広めること。そして、その姿を娘のるいに見せることです。この会話を通じて、安子が持つ強い意志と、家族への愛情がより深く描かれました。ロバートが安子に花を手渡す場面では、彼の優しさと、安子がそれに感じた愛が描かれていますが、それを目撃した勇の心中には、安子が自分ではなくロバートに心を寄せていることへの疑念が生まれます。
勇のプロポーズは、家族や周囲にとっても幸せな未来の象徴である一方で、安子にとっては夢と現実の間での選択を迫られる難しい決断となっています。この葛藤は視聴者にとっても共感を呼ぶものであり、安子がどのような選択をするのかに注目が集まります。
算太が語る橘再興への希望
一方で、橘家の再興というテーマも第36話の重要な見どころとなっています。算太が新たな物件を見つけたと家族に報告し、和菓子屋「橘」を再建するための準備が着実に進んでいることが明かされました。この報告は、安子や家族にとって大きな希望となる出来事です。信用金庫からの貸し付けが取り付けられれば、再出発への道が開かれるという具体的な展望が語られます。
算太の夢と努力に触発された安子は、彼女自身の夢をより現実的に感じ始めます。しかし、その背後には安子と勇、さらにはロバートとの関係性という複雑な人間模様が絡み合い、家族や仲間の支えを得ながらも、彼女が自らの進むべき道を模索している様子が丁寧に描かれました。
橘家の再建が進む中で、算太が持つ家族や故郷への思いが描かれる場面は、物語全体に温かさを与える重要なポイントとなっています。また、この希望の光が、家族全員を一つにする絆としても機能しており、戦後の復興という大きなテーマに重なり、視聴者に感動を与えました。
安子がきぬに相談、恋心の本音とは
第36話では、安子が幼馴染のきぬに勇のプロポーズについて相談する場面が描かれました。これまで、雉真家で再婚もせずに生活してきた安子の姿を不思議に思っていたきぬは、「勇のことが好きなら何が問題なの?」と核心を突く質問をします。この問いに対し、安子が明確な答えを出せない様子から、彼女の心にある葛藤が浮き彫りになります。
その会話の中で、きぬが直感的に安子の心の一部がロバートに向いていることを察する場面は、非常に印象的です。きぬの言葉に触発され、安子自身も自分の本心を見つめ直す必要性を感じ始めます。このシーンは、視聴者にとっても安子の揺れ動く心情を理解しやすくする重要な一幕となっています。
ロバートとの会話で語られる安子の夢
安子がロバートとジャズ喫茶で語り合う場面では、彼女の夢が明確に語られます。幼い頃から和菓子屋「橘」のおはぎを作り続けてきた安子は、それを世界中の人々に知ってもらいたいという思いを抱いています。特に、「日本語がわからない人にも、橘やおはぎ、日本の良さを伝えたい」という言葉には、安子の未来への希望と、亡き夫・稔の遺志を継ごうとする決意が感じられます。
ロバートは、安子のおはぎに込められた「思い出の味」「悲しみの味」、そして娘・るいへの愛情を指摘し、その深さを認めます。さらに、ロバートが安子に花を手渡す場面では、彼の優しさが際立ち、安子はその行為に強く心を動かされます。このシーンは、彼女の夢と人間関係が織り交ざる重要な瞬間として描かれました。
勇が見た安子とロバートの親密な場面
物語のクライマックスは、勇が安子とロバートが親密に話し合い、ロバートから花を受け取る場面を目撃するシーンです。この出来事は、勇にとって非常に衝撃的なものであり、彼の心には安子の気持ちが自分に向いていないのではないかという疑念が生まれます。安子は勇に対して取り繕い、弁解しようとしますが、勇はその場を去り、酒場で酔いつぶれるほどにショックを受けます。
このシーンは、安子、ロバート、そして勇の三人が抱える感情の交錯が強調され、物語の緊張感を一気に高めました。また、勇の心の葛藤は、彼の純粋な愛情と自己のアイデンティティに関わる問題として深く掘り下げられ、視聴者の心を強く動かします。
安子の決断とるいへの想い

千吉が語るるいと安子の未来
第36話では、安子が雉真家を出る決意を千吉に告げる場面が描かれました。千吉は安子の決意に理解を示しつつも、るいと安子が一緒に暮らすことに強い難色を示します。彼が語ったのは、るいの額に残る傷がもたらす痛みと責任の重さについてでした。この傷は安子の育児中に起こった事故の結果であり、千吉は自らがるいを雉真家の子として守ることで、その未来を保障しようとしているのです。
千吉の言葉には、雉真家の長としての責任感と、安子に対する配慮が込められています。「るいのために最善を尽くしたい」という思いがありながら、安子にとってそれがどれほど辛い選択になるかも理解している様子が、視聴者の心を揺さぶりました。この場面は、親子の未来を守るための愛情がどのような形で表現されるかを考えさせる、深いテーマが描かれています。
安子の夢とるいへの愛情の深さ
一方で、安子がロバートに語った夢の中にも、娘・るいへの深い愛情が描かれていました。安子は、世界中の人々に「橘のおはぎ」を届け、日本の良さを知ってもらうという夢を抱いていますが、その根底には、るいが誇りに思える母親でありたいという願いが込められています。
安子が語った「自分の夢を追い、るいにその姿を見せたい」という言葉は、戦後の混乱の中で親として何を伝えられるかを考え続けた彼女の強い意志を象徴しています。また、ロバートが「安子のおはぎには、悲しみや思い出、るいへの愛が詰まっている」と語ったことも、彼女の夢が単なる商売の目標ではなく、母としての想いに支えられていることを明確にする場面でした。
安子の夢は、橘家の復興だけでなく、るいとの未来を支える希望でもあります。るいを傷つけたという罪悪感を抱えながらも、安子が母としての愛情を注ぎ続ける姿は、多くの視聴者に共感を与えました。
勇の心情と酒場での出来事
第36話では、勇の心情が複雑に揺れ動く様子が丁寧に描かれました。安子とロバートが親密な様子で花を渡し合う場面を目撃した勇は、ショックを隠せません。安子への強い愛情を抱いていた彼にとって、その光景は「安子の心が自分に向いていないのではないか」という疑念を生み、深い悲しみと孤独感をもたらしました。
その後、勇は酒場へと向かい、酒に酔いしれながら自分の感情を吐露します。酔った勢いで他の客と口論になり、喧嘩沙汰となる場面は、彼の心の傷がいかに深いかを象徴しています。彼のこの行動は、彼自身がどれほど安子に真剣な気持ちを抱いていたかを示し、視聴者にも強い印象を残しました。勇の葛藤は、愛する人を失うかもしれない恐れと向き合う人間のリアルな感情として描かれています。
算太の告白、雪衣との絆の行方
橘家再興に向けて準備を進める算太が、雪衣に対して一緒に暮らしてほしいと告白するシーンは、物語の中で新たな感情の動きをもたらしました。雪衣に背広の裾直しを依頼する中で、その思いを率直に伝える算太の姿は、これまでの彼の軽妙な一面とは異なり、真剣さが際立つ瞬間でした。
一方で、雪衣の心情はまだ明確には描かれておらず、彼女が算太の告白をどのように受け止めるのかは、今後の展開に委ねられています。雪衣の心には雉真家での生活や勇への特別な思いがある可能性もあり、彼女がどのような選択をするのか注目が集まります。このシーンは、戦後の混乱の中で再び家族としての絆を築こうとする姿勢を示しており、視聴者の心に温かさをもたらしました。
ロバートが語る「おはぎ」に込められた想い
ロバートが安子に語った「おはぎ」に込められた想いは、物語の重要なテーマを象徴するシーンでした。安子が作るおはぎについて、ロバートは「ただのおまじないではなく、安子の思い出や悲しみ、そしてるいへの愛情が込められている」と語ります。この言葉は、安子の人生そのものが彼女の和菓子に反映されていることを強調し、安子の夢と彼女自身の物語に深みを与えました。
ロバートは安子のおはぎを「特別なもの」として評価し、それが戦後の時代に希望と癒しをもたらす力を持っていることを感じ取っています。このシーンは、安子の「橘のおはぎ」を世界に広めたいという夢と響き合い、物語にさらなる感動を与える一幕となりました。
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